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四十肩・五十肩とは?原因、症状、治療法、寝方のコツについて②

 

 

四十肩・五十肩の治療法

前回に引き続き四十肩・五十肩についてお話ししたいと思います。

今回は治療法について詳しくご紹介します。

 

■運動療法

四十肩、五十肩の治療法の一つとしては、「運動療法」をメインにしたリハビリを行います。

ストレッチや振り子運動は肩関節の緊張をほぐし、痛みの緩和と、関節の可動域を広げる事を目的とします。

四十肩、五十肩はどちらか一方に発症する事が多いので、

痛みのない側の予防策としても日々取り入れていく事が望ましいです。

 

■温熱療法

患部の血行を良くすることで、治癒を促し痛みの緩和が期待できます。

一般に医療機関で行う温熱療法は、ホットパックや、マイクロ波といった機器を使った治療がありますが、

自宅では入浴や蒸しタオル温湿布などを使い温める方法があります。

ただ、温湿布は人によって皮膚かぶれを起こすことがある為、長時間同じ場所に貼る事は避け、

入浴後は30分以上空けてから貼り直すことで、かぶれを防ぐことができます。

また、温湿布の薬効が残った状態で入浴するとヒリヒリすることもあるので、入浴の1時間前には剥がすようにしましょう。

外出の際には肩を冷やさぬよう、ストールなどで保温することも忘れずに。

 

■寒冷療法

四十肩、五十肩で痛みが激しく、熱を持っているような場合には、炎症を抑える「寒冷療法」を行います。

これはアイスパックなどを使うのですが、準備に時間がかかったり、

凍傷を起こす可能性もある為、自宅での対処法としては冷湿布を使いましょう。

ただ、長い時間冷やし続けてしまうと筋肉が硬くなるので、痛みが軽くなったら温湿布に切り替え血行を良くします。

 

四十肩、五十肩の夜間痛の緩和と寝方のコツ

四十肩、五十肩になると、就寝時にも痛みが出る「夜間痛」が出やすくなります。

その為、寝不足になりがちで精神的にも肉体的にもかなり辛い状況に…。

特に動かしているわけでもないのに、なぜ寝ている時に肩の痛みが出るのでしょうか。

私たちの体は楕円形の様な形をしており、腕は肩関節、肩甲骨とつながっています。

この肩甲骨は体の曲線にそって、少し角度が付いています。

その為、平らな床にあおむけで寝ると、重力によって肩の位置が押し下げられ関節に負担がかかるのです。

肩を痛めていない人であれば、全く問題ない差異ですが五十肩、四十肩に人にとっては収縮した筋が引き伸ばされたり、

ゆがんだ力が加わる事で大きな痛みの原因になります。

就寝時の対策としては、肩が押し下げられないように、寝具の角度を調整してみましょう。

 

(1)高さを調整

バスタオルや枕を使い、肩の高さを補います。

肩の後ろから肘にかけて足し、支えを作り安定させましょう。

 

(2)痛い方を上に、横向きに寝る

肩の関節は体の内側に向いている方が楽になるので、横向きに寝るのも対処法の1つです。

横向きになるときは、肩が押し下げられないよう高さを保つための抱き枕や、丸めた毛布などを使用すると良いでしょう。

 

(3)枕は高すぎず、低すぎず

枕が高すぎると、首や肩周りの筋肉を引き伸ばし痛みが出ますし、

逆に低すぎると、首や肩周りの緊張を高めるため肩に負担がかかります。

そういった場合には、枕から上半身、下半身にかけて傾斜をつけると、首から肩への負担も緩和されます。

ちょっとした工夫で就寝時の肩関節にかかる負担を減らすことができ、

「夜間痛」の緩和と質の良い睡眠がとれるようになります。

自分にあった寝具の調整を心がけてみましょう。

 

慢性期に入ると、痛みはだいぶ軽減されます。

しかし、急性期で起きた炎症によって、肩周辺の筋肉は収縮して硬くなっているため、

肩関節の可動範囲が狭く、無理に腕を動かすと痛みが起こります。

四十肩・五十肩は自然に治る、と言われていますが、

痛みがなく完治したようにみえてそうでないケースはよくあるので、適切な治療を行ってください。

 

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