特定の部位を酷使したことによって生じるスポーツ障害
スポーツクラブに入っている子供が時々発症するものに、「スポーツ障害」があります。
ただ、近年の高齢化社会の進展に伴い、年配者を中心に健康志向が広まっており、
健康のためにスポーツをする年配者が増加しています。
ただ、いくらスポーツが体に良いとはいえ、過ぎるとスポーツ障害をもたらします。
●スポーツ障害とは
スポーツ障害というと従来、学校やサークル活動などでハードなスポーツに取り組んでいる若者の間に多く出る症状です。
ただ、近年はスポーツに親しむ年配者が多くなったことで、年配者の発症率が高くなっています。
スポーツ障害とは、スポーツをすることで発生する障害の総称のことであり、
基本的には運動による体のオーバーユース(使い過ぎ)が原因です。
「使い過ぎ症候群」とも呼ばれています。
発症する部位はスポーツの種目によって異なっており、
陸上競技やバスケットでは膝、テニスでは肘、野球では肩、サッカーでは股などとなっています。
最近はジョギングがブームになっていることから、「腸脛靱帯炎」や「鵞足炎」による膝痛を訴える人が増えてきています。
●スポーツ障害への対処法
患部が痛む場合はまず休養するか、運動量を減らします。
患部に熱がある場合は、アイシングをします。
このようなセルフケアで症状が改善されない、また痛みや違和感がなくならない時は、専門機関に受診します。
スポーツ障害には生じる部位によって様々な種類があり、専門機関では種類によって治療法を変えています。
スポーツ障害に対する代表的な治療法には以下などがあります。
1)リトルリーガー肩(上腕骨近位骨端線離開)
野球やテニス、バレーボールなどで肩を使い過ぎたため、痛みを生じます。
リトルリーガー肩の場合は肩の使用を控えめにし、
肩や腕周りのストレッチや筋トレなどのリハビリテーションを行うと改善されてきます。
2)SLAP病変(上方関節唇損傷)
主に野球の投手やバレーボールなど、手を頭より上に上げる動作を繰り返すことにより、
肩関節を安定させる上方関節唇が損傷して痛みが出ます。
治療法はまず、原因となる動作を避けます。
場合によっては、薬や注射による治療も考慮します。
症状が落ち着いたら上肢、体幹、下肢のストレッチや筋力トレーニングなどの理学療法を行います。
また、運動フォームの矯正が有効になります。なお、半年治療しても改善されない場合は手術を検討します。
3)シンスプリント(脛骨疲労性骨膜炎)
走る、歩く動作を繰り返すことで、すね周辺の筋肉や腱が引っ張られ、すねの骨膜が炎症を起こします。
治療はアイスマッサージや鎮痛剤の服用の他、かかとが広くてクッションの効いた靴を履くようにします。
患部周辺の筋トレやストレッチも効果的です。
4)オスグッド病
10歳代前半の男子によく発生するスポーツ障害の1つであり、
サッカーなどでボールを蹴り過ぎたために膝周辺の骨と腱に負担がかかり、脛骨結節が損傷して痛みや腫れが生じます。
痛みが強い場合はスポーツを控えますが、痛みが軽い場合は運動前後のストレッチや、
運動後のアイスマッサージを行うことで症状の悪化を防ぐことができます。
その他、膝にサポーターをつけたり、テーピングをしたりする治療をします。
●スポーツ障害の予防
関節や体幹の支持性を高めるため、日頃から関節の周囲や足腰の筋肉を鍛えておくことが大切です。
そして、運動する前には必ずストレッチを行い、十分なウォームアップを心がけます。
ストレッチによって筋の柔軟性を高めると、関節周囲の腱部への負担が軽減され、障害の発生を抑制できます。
そして、休憩を挟むなど、体への過度な負担をかけないことも大切です。
●まとめ
スポーツ後に痛みや不調が続く場合は、早めに専門機関に受診するようにします。
膝が痛いと思っていても、膝が悪いだけではなく、体幹や下半身の使い方、筋力の弱さなどが影響していることもあります。
どんな運動も全身の運動連鎖で成り立っているため、体全体を診ることが必要になります。
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